ワタタツの日記!
2009 年 11 月 25 日 (水)
☆ 「ノーベル賞・フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明と科学技術予算をめぐる緊急討論会」というのがさっきあってネット中継されていた
さっき森先生 (日本で3人目のフィールズ賞受賞者) たちがノーベル賞・フィールズ賞受賞者による事業仕分けに対する緊急声明と 科学技術予算をめぐる緊急討論会というのを開かれていて USTREAM でネット中継されていました。それで声明案が出ていたのが参加者で賛同され、「事業仕分けに対する緊急声明」となりました。残念ながら生中継は途中しか見られなかったけど、「事業仕分けに対する緊急声明」の録画1と「事業仕分けに対する緊急声明」の録画2に録画がありました。その生中継はちょっくら用があったので途中しか見てないんですけど、思わず見入ってしまってなかなか切れませんでした。
森先生は数学者の立場から、「イノベーションを長期的に創出し続けるのに大切なのは、人材と、ブレイクスルーの根を絶えず育て続けることの2点だ」とはっきりおっしゃり、「そのためには運営費交付金につきる。昨今の競争的資金は芽が出てからどうするかのものであるから運営費交付金の重要性は計り知れない」と続けられ、競争的資金にもいろいろあるが芽を育てるという意味で「多額の研究費を少数の人に出すというものよりも少額の研究費を多くの研究者に配るということの方が大事である。将来芽はどこに出るかわからないんだからたくさんの人にチャンスを与えるという意味で少額を多くの人に与えるというのが大事だ」ということをおっしゃっていて、「ありがたやーははー」とひざまずく思いでした。実際にはひざまずかずに見ていました。ともかく、ありがたいお言葉ですねー。
江崎玲於奈先生が話されるときに「ちょっと遅れぎみで入ろうとしたら係の人にもういっぱいなので入れませんって言われちゃって(笑)帰ろうかなーって思いましたけどまあ何とか入れまして・・・」というジョークで爆笑をとっていて、こういうところでもまずジョークから入るセンスはさすがだなあ見習いたいなあと思いました。
それから、さすがは物理学者や化学者や数学者たちなので、質疑応答のときの回答が明快で、まずずばっと本質を言ってから補足をしていうという回答でした。
朝日新聞の「科学や基礎研究の重要性はたいがいの人はわかると思うが、どうしてそんなにスパコンに予算がかかるのか国民の素朴な疑問に対して理解してもらうにはどうしていけばいいですか」というような質問に対してまず「一つはマスコミがしっかりしてくれるということなんですよ」とずばっと答えらました。そして、その補足・理由として、「日本の大きな新聞社の科学部の記者は数学も物理も化学も生物も工学も全部同じ人が担当させられて、さきほど科学や基礎研究の重要性がわかるとおっしゃったがそうじゃないと思う。外国の大きな新聞社の科学担当の記者はみんな強い。なぜか。各分野に専門化しているし Ph.D なんですよ。この前まで MIT でポスドクしてた人とか。みんなその学問も知っているし科学者自身も個人的に知っている。そういう人が報道している。インテリ層で科学の重要性の理解は日本は少ない」というわしもさっぱり知らんかった新聞記者の国内外の違いを教えていただけました。
「あと2位じゃだめなんですか」いう発言が一人歩きしているんですけど、それについて「1位になるつもりでやらないと2位にも3位にも100位にもなれない」という言葉があって、心にしみました。ちなみにしみたというのは痛かったという意味です。
☆ ToyViewer のアイコンがワイド液晶になっていた
今日気づいたんですけど、NEXTSTEP のときからある画像ちょこっと編集ソフト ToyViewer のアイコンが、ワイド液晶 (たぶん Cinema Display) になっていた! きっとかなり前からなんでしょうね。昔は CRT でした。アイコンも時代に合わせて進化しててかっこいいなー。