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ワタタツの日記!

2012 年 3 月 7 日 (水)

マシュマロチャレンジの TED ビデオに感動した

TED の講演の中からまたいいのを見つけてしまった。

トム・ウージェックさんによる「塔を建て、チームを作る」というプレゼンだ。 たった7分でめちゃんこ面白かった。

マシュマロチャレンジの研究

動画を見れば説明はいらんけどね。

このプレゼンの中心話題はマシュマロチャレンジという競技。 マシュマロチャレンジとは、 4人1組のチームで 20本のスパゲティの束とテープとひも (90 cm ずつ) とマシュマロを使って、マシュマロを1番上に置いたできるだけ高い塔を 18 分で作るというものだ。

塔を作る「技術」だけでなく、チームの共同作業の仕方が問われる。 失敗するチームは高い塔を作ってマシュマロを乗せたところでぶっ壊れてしまうんだそうだ。

幼稚園児が好成績

面白いのは、なんと「幼稚園児」のチームがかなりいい成績を取るというところ。 (ちなみに、ここは言い方が面白い。幼稚園児の新卒者、recent graduates of ... kindergarten と言っている。英語の語順をうまく利用して笑いを作っている)

なぜかということで、「幼稚園児は権力争いをしないから」という理由もあがっているが、その次の理由が面白かった。 ビジネススクールの学生のチームが「最もいい方法を考えてから、その方法で行う (骨組みができて最後にやっとマシュマロを置く)」のに対して、 幼稚園児は「とにかくマシュマロを上に置きながら、早いうちからプロトタイプ失敗作をどんどん作っていく」から、というもの。

また「あの」考え方だ

あらゆるところで耳にする、非常に大事なことがここでも現れたと思った。 つまり、最初から最高を狙うことがいかに危ういかということ、早くから失敗作をたくさん出すことの大切さである。

これは何かがうまくなる秘訣でもあり、仕事術でもあり、作業を楽しんでいくための方法でもある。 このテーマについて、また一つ具体例を知ることができてとてもよかった。

しばらく前に facebook で回ってきた画像に「プロは早いうちから全体が見えるように作業して〆切には 110% の完成度になっている。アマチュアは細かいところにこだわりすぎてなかなか全体像ができず、最後の追い込みで頑張るものの90%の完成度止まり」(どこにあったっけ) というグラフがあったのを思い出した。

追記: テスト駆動型開発 (TDD)

プログラマではテスト駆動型開発というのが流行っています。流行っているというより最近の基礎であり、テストが書けないプログラマはレガシプログラマと呼ばれるほどです。 テストの大事さは、まさにはじめから汎用的に最高状態のものを作るというのを意識してしまって時間もかかり、完成も遅れるが、とりあえず、動くことが大事で、気軽にリファクタリングしながら少しずつブラッシュアップしていくということです。したがってこのマシュマロチャレンジの教訓は TDD の有用さともぴったりあっていることに気づき、追記ました。(3月21日有給休暇中)

Tags: 考え方