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ワタタツの日記!

2010 年 8 月 17 日 (火)

電子教科書の議論から図らずも歴史を作る人と歴史愛好家の例を得た件

電子教科書の議論が一部で少し盛り上がって来ました。わしの考えについては近々まとめたいのう。

その議論を見ていると「歴史を作る人と歴史愛好家の違い」の新しい例を得ました。

紙の利点があると主張する人の中に

紙の辞書には電子辞書にはない、「辞書式順序の近くの言葉が目に入り、新しい言葉に出会ったり一緒に学ぶことができる」という利点がある

という意見がありました。それもひとつや二つではない。

まあとりあえず iPhone アプリの大辞林を見た方がいいんじゃないかと思うんですが、たとえ大辞林が存在していなかったとしても、そんなものはソフトウェア的に実装は簡単だし (実際そういう面白さを取り入れたのが大辞林の最大の功績です)、他にも

  • 意味が似ている言葉を近くに表示
  • 小学校4年生までの漢字を使った言葉に絞る
  • 発音が似ている言葉を表示 (掛詞・しゃれ製作支援機能)

なんてことはソフトウェアでできることですし、すぐ思いつくものですよね。

にもかかわらず上のような明らかに間違った理由で紙の正当性を主張してしまういうのは一体どうしてなんだろうと考えました。そしたら、あ、それって歴史を作る人と歴史愛好家の違いの新しい例じゃんと思った次第です。 現存しているもの、知っている範囲のものでどうするかで考えるとそういう主張になるのも頷けます。