ワタタツの日記
2010 年 10 月 31 日 (日)
☆ オープンラボ備後で講演
オープンラボ備後で講演してきましたー! ロボットから Linux kernel ML の中の人からいろんなソフトウェア技術者までいろんな面白い人たちがいろんなことを話されてて面白かったです。
中華 pad も見たよ! ひどい出来だった! しかし日本などの退職した、あるいは現役の技術者を中国で購入してクオリティが上がるのは時間の問題です。
One more thing...
☆ 人が感動するときとは
よくご紹介する「人が感動するとき」という考え方
このオープンラボ備後の講演この件の講演は3度目となりました。 いつも最後にご紹介するのは「大学時代に先輩から学んだことの思い出」として、サークル「吹奏楽団」であるとき先輩から「人の心が動くときとは?」ということです。
人が感動するときとは、予想を超えたとき – 広島大学吹奏楽団 1998 年正指揮者 坂本章
ここで言う感動とは、すばらしいと感じるだけではなくて、びっくりとか、怖いとかすべて心が動くこと全てについてを指します。
音楽や演出をどう作るかの話で教えていただいたのだった覚えがあります。 例えば、どれだけ大きな音を出しても、お客さんが予想している範囲であれば別に大きいとは思わないとかすさまじいフォルテだと驚かないが、全く予想していなかったところで大きな音でなくても特徴的な音がすればそれはふっと心を動かすことになる。いろいろな舞台演出もそうだ、というような文脈だったと思います。
今回の件にあてはめると
今回の iPad (iPhone 4, MacBook Air) の広島弁吹き替えを話題にしていただいたことで、この先輩に学んだ話を思い出したのです。 つまり、「iPad ⬌ 広島弁」という対比で、
iPadのイメージ | 広島弁/方言のイメージ*1 |
---|---|
先進的, 最先端, テクノロジ | いなかっぽい, いもくさい, かっこわるい |
というように、全く違うものの組み合わせだったのでみなさんの予想を超えた、まさか誰も両者がくっつくなんて思いもよらなかったのではないか、だから心が動くことになったのではないかと感じ、先輩の話を思い出したのです。
感動追記: 湯崎知事が全く同じ趣旨のことを
なんと湯崎知事が全く同じ趣旨のことをおっしゃってます。
これぞ広島弁とハイテクの新たな結合、つまりのぉ、こりゃイノベーションじゃぁ!ハイテクと広島弁がこがいにマッチしとるとは、これまで誰も思ぅとらんかったじゃろう。まあ、聞いてみんさいや。 http://t.co/qovKmtm
学部時代に学び、心に残ったのでときどき思い出して人生が潤っていた考え方が、湯崎広島県知事の言葉からも出てきてとてもうれしくなりました。
*1 注 もちろんあたたかいとか親しみがあるとか正のイメージもあると思ってます。わしは大好き
One More thing 楽しませてもらいました。どひょうしおもろかったわ^^
ありがとうございます!
また話題になっておるねぇ(笑)<br>岡山弁版、作って、やな感じのコメントに軽く嫌気がさして放置だったんだけれど、さっき観たら1万回近く試聴されてた(笑)<br><br>しかし、98年度の正指揮者さんはいいこと言うなぁ 立派な後輩が多くて鼻が高いよ(笑)<br><br>時に、Studyは「研究」のほうがニュアンスが近くないかね?(笑)
岡山弁も面白かったのに!!<br><br>いいこと言われますよね! ですよね! 基本原理としてあらゆることに適用して考えられてすばらしいととても気に入っています。<br><br>study は翻訳の話でしょうか。リスニングした限りでは study は一度も出てきていない気がいたしました。出てきていたらむしろその箇所をお教え下さいm(_ _)m
iPadのビデオの中でも冒頭に出てきましたね。自分がこう動くのではないかと思っていることを超えた動きをしたとき、それはまさにマジックだ。って。
失礼、キミの広島弁を聞いて「わし等が勉強したんは…」てなくだりの「勉強」って語が文脈にそぐわないような気がして、元ビデオを観ずに書いてしまったのですが、元を観ると「Learn」ですね全て。<br>なんか、「悟った」とか「分かった」とか「突き止めた」とか、Studyが積極的努力を伴うのに対してLearnってどっちかというと受け身的なニュアンスの語だったような気がします。習うより慣れろ的な語学のお勉強にはLearnを使ったりしますよね?(笑)<br><br>今回、ちゃんと原典に当たれよ、フクシマってのを学びました(笑)
宇宙帝国Pさん、確かに! magical になるというのはまさに感動することで、これと同じ趣旨ですね! 気づかなかった!!<br><br>フクシマさん、あ learn のところですね。<br>今回は何度も何度も learn が出てきます。いかにこれまで学んだことが次の製品に活かされているかがよくわかります。<br>勉強と訳したのは学ぶというとちょっとかしこまった感じがして方言感が出にくいかなと思ったからです。依然として不自然ですけども(笑)<br>おっしゃる通りこれらは study ではなく learn とすべきところです。iPadやらなんやらを作ってみてそれから学んだことですからね。<br>もちろん learn したことから脊髄反射でディスプレイにマルチタッチをつけるようなあほなことはしなかったので、そこらはちゃんと社内で study しているはずですよね。