2025 年 10 月 28 日 (火)
☆ PyCon JP 2025でコミュニティポスター発表をした
PyCon JP 2025のもう一人の副座長のNyohoです。
PyCon JP 2025で「すごい広島」を中心としたコミュニティポスターセッションに応募し、採択されました。そのポスターを制作の様子です。
ポスターの概要
発表したポスターのタイトルは、「Hyper-Local and Globally Connected: The “Sugoi Hiroshima” Model for Sustainable Python Communities (超ローカルかつグローバルに繋がる: 持続可能なPythonコミュニティのための「すごい広島」モデル)」でした。長いですね。
詳細は公式タイムテーブルをご参照ください。
https://2025.pycon.jp/timetable/talk/U8EJYT
できあがったポスターの全体像はこうです。
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ポスター制作プロセス
ポスター制作プロセスです。
誰がポスターを作るか
PyCon JP 2025の座長が「すごい広島 with Python」の主催でもあり、めちゃんこ忙しいので、せっかく広島でPyCon JPがあるのだから、誰かすごい広島のメンバでコミュニティポスター作ってくれないか、コアタイムに誰もいなくてもいいので、などと言っていましたが、誰も名乗りを上げませんでした。
とうとう、仕方がないので私が作るかなどと座長が口走っていたので、いやいや座長が作るぐらいならわしがダイビングキャッチ、と言って副座長のわしが奪いました。
初期段階: ロゴの手書きシルエット
昔から「すごい広島」にはロゴがあるのですが、雰囲気を変えてみようと思って、わしが手書きで適当にシルエットだけ描いてみました。これを3D化して、より印象的なビジュアルにしようと構想しました。

AI画像生成への挑戦
これをNano Bananaに食べさせ、次のプロンプトで画像生成をお願いしました。
このロゴを用いて、20th century foxのロゴのように立体的な感じの3Dの構図の画像を作って下さい。フォトリアル。ロゴの部分は 20th century fox logoのような金ぴかではなく、ゴツゴツした岩のようにしてみてください。このロゴの画像がxy座標だとして、そのxy平面に垂直な方向にこのロゴの高さと同じ厚みを出して下さい。
下からサーチライトで照らす演出は付けて下さい。(たぶん20th century foxのにありますよね?)
生成自体は進みました。何度か試して次を得ました。


2つ目のテイストがいいなと思いました。ロゴがゴツゴツした岩のような質感になり、下からのサーチライト演出も加わりました。
奥行きの調整に苦戦
ただ、ここから問題が生じました。20th Century Foxのロゴのようなもっと深い奥行きを出したかったのですが、その指示が上手く伝わりませんでした。
試行錯誤した指示内容:
ロゴの岩の部分をもっと奥行きの長さを今の5倍ぐらいの長さに伸ばしてください。奥行きというのは元のロゴの画像のx,y平面に対して垂直な方向のことです。20th Century foxはかなり奥行きに伸びています。そして、ロゴの上側の表面が暗いので、もう少しふんわりライトを当てて下さい。ロゴだけに。すると後ろの夜空とのコントラストが出るはず。
伝わりませんでした。↓

さらに明確に、
岩のロゴの部分の奥行きの長さが変わっていません。5倍の幅があるようにしてください。画面に対して前後の方向です。
と指示しても伝わらず、間違った方向に伸びてしまいました。
伸ばす方向は、そっちではない↓

そこで最終手段として、ピンクで指示を画像に直接描き込みました。

「奥行き」が伝わらないのでピンクで指示を書きました。奥行きはこの方向です。
画像での明確な指示でやっと意図が理解されるかと思いきや、理解されませんでした。
諦めの境地
こちらの工夫の限界を感じたので、諦めて、生成した画像の横をinpaintingして奥行きを増やし、ポスター上部の画像を完成としました。時間も迫っていましたので!
その他の部分にギャグ: 棒グラフ
その他の部分について、少し紹介します。
「すごい広島」と「すごい広島 with Python」の実施回数の棒グラフを作りました。PyCon JPなのでわざわざmatplotlibで描きました。
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回数なので必ず1ずつ増えます。ただ、どのぐらいの時期から「with Python」が始まったのかについては一望にできるので、完全に無意味なグラフというわけではないものになりました。
ツッコミ
ちゃんと自分で突っ込みも入れておきました。
はいそこー! 回数を棒グラフにしない〜ww

印刷
ポスタープリンタで印刷している様子を激写しました。Day 0です。



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当日
当日は主催メンバーとしてあちこちに存在していたので、ポスターセッションのコアタイムすべてにはいられませんでしたが、コアタイムで説明するときに来てくださった方とは地域でコミュニティを維持することについていろいろな側面からお話ができてよかったです。
PyCon JP 2025でお会いできた皆様、ありがとうございました!